なぜアイダ設計を選んだか
家づくりを考え始めたとき、
最初に決めたのは「平屋にする」ということでした。
2階建てではなく、
生活動線がシンプルな家にしたかったからです。
とはいえ、問題は予算でした。
豪華な注文住宅を建てられる余裕はありません。
かといって、建売で妥協したくもない。
そんな中で候補に上がったのが、アイダ設計でした。
決め手になったのは、
「豪華ではないが、現実的」
これが正直な印象でした。
もちろん、不安はありました。
今振り返ると、
その不安こそが、この10年レビューを書く理由になっています。
実際どうだったか
結論から言うと、
「想像していたより、普通にちゃんと住める家」
というのが10年近く住んだ今の感想です。
劇的な感動はありません。
高級感があるわけでもありません。
でも、
- 重大な構造トラブルはない
- 生活動線に大きな不満もない
- 日常生活で困ることはほぼない
という状態が続いています。
これは思っていた以上に大きなことでした。
一方で、
という現実もあります。
つまり、
「完璧な家」ではない。
でも、「失敗した家」でもない。
10年目前になって感じているのは、
派手な満足感よりも、
“静かな安定感”です。
これは、ローコスト住宅に対して抱いていた不安とは、少し違う結果でした。
ここからは、
築年数ごとのリアルな変化を順番に書いていきます。
なお、保証や点検の詳しい話は別記事でまとめています。
▶ アイダ設計の点検・35年保証の実体験まとめ
築1年で感じた住み心地と正直な感想
築1年目は、正直「不満らしい不満」はほとんどありませんでした。
間取りも動線も想定通り。
冬も思ったより寒くない。
夏もエアコン1台で十分回る。
平屋ということもあり、生活が非常にシンプルでした。
ただし――
こうした“小さな違和感”はありました。
とはいえ、重大な不具合ではありません。
むしろ感じたのは、
「思ったより安定していた家だな」
という印象です。
10年目前の今だから言えること
築1年で感じた快適さは、
その後も大きく崩れていません。
初期トラブルが少ないことは、
その後の安心感にもつながります。
静かに続いている安心感があり、
“失敗感”はありませんでした。
これが正直な本音です。
より詳しい住み心地や、
実際に出た細かな不具合の様子は
当時の記事に残しています。
築5年で見えた不具合とメンテナンスの現実
築5年が経つと、
「新築の家」ではなくなってきます。
とはいえ、
重大な構造トラブルはありませんでした。
ただし――
木造建築ならではの細かな経年変化は確実に出てきます。
・内装のわずかな浮きやズレ
・木造特有の音
・外回りの軽い劣化
・目に見えない床下環境の確認
どれも“想定内”と言えば想定内。
木造住宅である以上、経年変化は避けられません。
生活自体はほとんど変わっていませんが、
「家は少しずつ年を取っていく」という感覚はあります。
ちょうどこのタイミングで、
5年目の定期点検もありました。
床下中心の確認が行われ、
防蟻(ぼうぎ)施工の提案もありました。
5年目は、「壊れたかどうか」よりも、「この家はどう年を重ねているのか」を見るタイミングでした。
※点検と防蟻については別記事で詳しくまとめています。
築8年で感じた経年変化と劣化のリアル
築8年になると、
「新築の家」という感覚は完全に消えます。
でも――
“ボロい家”にもなっていません。
これが正直な感想です。
目立つ破損はありませんが、
こうした「小さな経年」は確実にあります。
ただし、
- 構造的な不安はない
- 床鳴りが増えたわけでもない
- 雨漏りもない
つまり、
“静かに年を取っている”という印象です。
木造住宅は“劣化する”のではなく、“変化する”ものだと感じています。
築8年は、「壊れないか」よりも「どう付き合うか」を考える年数でした。
外壁の変化や細かな経年劣化については、別記事で写真付きでまとめています。
築10年目に入って感じた本音|後悔はあるか?
築10年目に入り、住宅設備の更新を現実的に考える時期になりました。
正直に言うと、大きな後悔はありません。
もちろん、
- もっとこうすれば良かった
- ここは少し安っぽいかもしれない
と思う部分はゼロではありません。
でも、
「この家を選ばなければよかった」
と思ったことはありません。
築10年目に入ったタイミングで、住宅設備をまとめて更新しました。
- 建築時にアイダ設計経由で設置したエアコン
- 同じく当初から付いていたエコキュート(給湯器)
壊れたわけではありません。
後から自分で加入していた
東京電力の住設・家電修理サービス(※アイダ設計とは無関係)
の保証期間が10年だったため、動いているうちに計画的に更新しました。
これはアイダ設計の保証とは別の話で、
あくまで自分の判断で加入したサービスによるものです。
つまり、
家本体の不具合ではなく、
「住宅設備の更新タイミングが来た」という感覚でした。
家は、
“突然壊れる”というより、
“少しずつ更新していくもの”
だと実感しています。
10年目点検の詳細は、実施後に別記事でまとめています。
▶ アイダ設計10年点検の内容はこちら
10年目で感じていること
築10年目の今感じているのは、
壊れた不安よりも、
これからどう付き合っていくかを考える段階に入った、ということ。
派手な満足はない。
でも、後悔もない。
それが、10年住んで出た本音です。
アイダ設計の平屋で“やってよかったこと”
高齢になっても使える平屋にしたこと
まず一番に思うのは、
平屋を選んだこと。
これは本当に正解でした。
建てるときは、
「高齢になっても使える家にしたい」
「できるだけ構造をシンプルにしたい」
という考えがありました。
10年近く住んでみて分かるのは、
階段がないというだけで、
生活の負担は想像以上に少ないということです。
・洗濯動線が短い
・掃除が楽
・老後を想像しても不安が少ない
特別な設備よりも、
“構造そのものの選択”が効いてきます。
平屋は贅沢ではなく、
堅実な選択だったと今は思っています。
■ 予算面でやってよかったこと
正直に言うと、
背伸びしなかったこと。
これが一番大きいです。
当時は、
・太陽光発電もつけるか
・床暖房をつけるか
・オプションを増やすか
迷う場面はいくつもありました。
でも最終的に、
「身の丈に合った予算」に抑えました。
10年近く経った今、思うのは――
住宅ローンの負担が重すぎないことは、想像以上に精神的に楽だということです。
設備はいつか更新する。
外観もいずれメンテナンスが来る。
だからこそ、
初期費用を抑えて“余白”を残した判断は正解でした。
標準仕様で十分だったこと
正直に言うと、
「これは標準で十分だった」と感じている部分も多いです。
無理にグレードアップしなくても、
日常生活では困らないレベルでした。
✔ キッチン設備
システムキッチンは10年近く経っても問題なく使用できています。
豪華ではありませんが、機能的には十分。
「料理がしにくい」と感じたことはありません。
✔ 洗面台・収納まわり
見た目はシンプルですが、
収納力や使い勝手に大きな不満はありません。
鏡の縁に多少の経年変化はありますが、
機能面では問題なし。
✔ トイレ(タンク付き)
いわゆるベーシックなECO5タイプですが、
10年近く大きな故障はありません。
内部の樹脂部品は交換しましたが、
消耗品の範囲という印象です。
高機能モデルにしなくても十分だったと感じています。
✔ フローリング
特別高級な床材ではありませんが、
軋みや大きな反りもなく安定しています。
傷は入りますが、
生活の範囲内です。
✔ 外壁・屋根
大きな劣化やトラブルは今のところありません。
派手さはないですが、
「普通に持っている」という安心感があります。
総じて感じていること
標準仕様は豪華ではありません。
でも、
という意味では、
コストとのバランスは悪くなかったと感じています。
「全部オプションにすべきだった」と思ったことはありません。
迷ったオプションと今の本音
家づくりのときに迷ったポイントを、10年近く住んだ今の視点でまとめます。
・玄関ドアの断熱性能アップ
当時はトリプルガラスなどは一般的ではなく、アルミか樹脂かという選択でした。結果として標準仕様ですが、寒冷地でなければ大きな不満はありません。ただ、断熱性を重視するならワンランク上でもよかったかもしれません。
・コンセントの数と位置
いくつか追加しましたが、今思えばもう少し増やしておけばよかったです。特にキッチン周りは家電が増えがちなので、多めが正解でした。
・室内物干しの追加
追加オプションは付けませんでしたが、後からホスクリーンを設置できたため問題なし。これは柔軟に対応できる部分です。
・収納の可動棚増設
収納は可能な限り確保しました。これは正解でした。後から増やすより、最初に作っておいた方が楽です。
・電動シャッター
検討はしましたが見送り。価格が高いことと、故障時の不安が理由です。今のところ手動で不便はありません。
・床暖房
電気代を考えて不採用。ただし、床下に換気が通る構造のため冬は床が冷えます。寒がりの人は検討しても良いかもしれません。
・外構を最低限で済ませすぎる問題
我が家は駐車場部分をしっかりコンクリート施工したため、後悔はありません。中途半端に残すと後から手間が増えます。
・照明を標準のままにするか
メインのシーリングライトは自分で用意しました。標準品は価格に対して割高に感じたためです。
・浴室乾燥機のグレード
標準仕様で問題なし。特に不満はありません。
オプションにしておけばよかったかもしれないこと
正直に言うと、
「ここはグレードアップしてもよかったかも」と思う部分もあります。
✔ サッシ(アルミ → 樹脂)
冬場の冷え込みは思ったより強く、
特に浴室周辺では影響を感じました。
樹脂サッシにしておけば、
断熱性はもう少し上がったかもしれません。
✔ レンジフードの高さ
標準仕様のレンジフードは、
私の身長だと少し低く感じました。
実際に何度か頭をぶつけています。
使えないわけではありませんが、
高さ調整できるタイプにしてもよかったかもしれません。
ここまで読んで、「実際に住んでどうなのか?」が気になる方は、年次レビューも参考にしてください。
アイダ設計の平屋は“こういう人”には向いている
結論から言えば、
アイダ設計の平屋は――
「豪華さよりも、現実的な安心とコストバランスを重視する人」には向いています。
10年近く住んだ今、そうはっきり言えます。
実際に暮らしてみて感じたのは、次のようなタイプの人に合うということです。
向いている人
平屋という選択も含めて、
「無理のない家づくり」をしたい人には合っています。
10年住んでみて、
この方向性は間違っていなかったと感じています。
一方で、次のようなタイプの人には物足りなさがあるかもしれません。
向いていない人
このタイプの人にとっては、
「普通すぎる」と感じる可能性があります。
家づくりは“正解探し”ではなく、“自分に合うバランス探し”です。
それでも私が「アイダ設計の平屋」を選ぶ理由
10年近く住んで思うのは、
「完璧な家」は存在しないということです。
どんなメーカーでも、
経年劣化は起きます。
設備はいつか交換が必要になります。
メンテナンス費用もかかります。
でも――
重大な構造トラブルはない。
生活動線に大きな不満もない。
暮らしは安定している。
この“普通に住めている状態”が
10年続いているという事実は、
思っている以上に価値があります。
豪華ではない。
派手でもない。
けれど、
背伸びせずに建てた平屋が、
10年経っても静かに機能している。
それが、私にとっての答えです。
もし今、
「アイダ設計で平屋を建てて大丈夫だろうか」
「10年後に後悔しないだろうか」
と不安に思っているなら――
少なくとも私は、
“10年経っても後悔はしていない” と言えます。
家づくりは正解探しではなく、
自分に合うバランス探しです。
豪華さよりも、
安心と現実的なコストバランスを選ぶなら――
アイダ設計の平屋は、
十分に“あり”な選択肢だと、私は思っています。

