アイダ設計の評判は悪いものが多く出ています。もちろん、良い評判というのはそんなに出てきませんので当たり前といえば当たり前です。
営業が良くない、建物がひどい、内装が剥がれているなどネットにはよく書かれているのですね。
これからアイダ設計を検討するかたもいらっしゃると思います。
いろいろある評判に対して自分が建ててみた上での感想を書いてみたいと思います。
アイダ設計の評判に対する感想
ネットで結構上位に来ている評判などに関する感想や実情ですが、概ね問題点としては以下の通りかと思います。
- アイダ設計自体
- 営業所や営業担当
- 施工会社(大工)
- 現場監督
現実的には、これらの出来不出来にも大きく左右されますので、相当運が大きく絡みます。
ネットでよく言われている不満がどのようなものかを、実際建てた私の場合と比べてみたいと思います。
営業が使えない、テキトー
営業に連絡しても繋がらない、言ったことを忘れる、など散見されていました。これに関しては、否定はしません。
当たり外れがありますし、若い営業も多いので経験不足などの微妙な営業が少なからず居ると思います。
その反面、フットワークが軽い営業も若い人が多かったりしますので、良し悪しのところはありますが、結局のところ営業が微妙でも根気強く付き合っていくことになります。
ベテランで気が利く営業の方もいらっしゃいますので、ぶっちゃけて言えば
運です。
契約をしたら扱いが雑
営業はべったりと担当できないので、ある程度仕方なし。割り切るのが良さそう。
本契約したらあとは営業がテキトーな扱いをしてくるようになったという話ですが、残念ながらこれも否定しません。
営業からすれば「いくつ成約するか」がメインであって、建設自体や引き渡し自体はそんなに重要ではないのです。
万が一契約解消しても会社はお金をとれますので、本契約まではかなり親切丁寧ですが、それ以降は見込み客に親切丁寧にしていきます。
とは言え、鍵の引き渡しなど物件を渡すまでは最低限の対応はしてくれるでしょう。
「釣った魚には餌をやらない」と揶揄されますが、そういうものだと割り切ったほうが精神衛生上良いと思います。その分安く建てられますので。
建った家が欠陥ばかり
大工の練度が重要。運も絡むので第三者機関を利用する方が安心です。
これもよく聞きます。特に壁紙の剥がれや床板の歪みなどは結構多いようですね。
これらの根本的な問題は下請け業者(大工や内装業者など)の練度とやる気です。
設計自体は悪いものでもなく、躯体(柱や梁、基礎)も結構しっかりとしています。
問題が出るのは大抵施工の問題ですので、つまるところアイダ設計が使っている業者の施工がうまく出来ているかそうでないかです。
営業同士の会話で「彼(大工)は仕事が丁寧だよね」という言葉が出たことがあります。つまり、業者次第で丁寧な仕事、早い仕事などが決まるということです。
もちろん、アイダ設計からの請負金額が安いという噂どおりであれば、業者自体があまりやる気が無い可能性もありますので、管理するアイダ設計側に問題がない訳ではありません。
これも運が絡みますので、せめて第三者機関に依頼して、建築のチェックをしてもらいながら進めていくのが良いでしょう。
エアコン配管口やカーテンレールが無い!詐欺だ!
エアコンやカーテンレールは確認が必要。無くても施主の責任になります。
結論を言えば、エアコン配管口やカーテンレールは施主側からの確認や指示が必要ですので、騙している訳ではありません。
なぜなら、これらは家を建てるにおいて必ず必要なものではないので、標準設定されていなくてもおかしくないのです。
我が家で建てた時、リビングの掃き出し窓には最初からカーテンレールは付いていましたが、腰高窓にはカーテンレールはついていませんでした。これは確認をしなければわからなかった可能性があります。カーテンを付けるのであればカーテンレールの存在は確認が必要です。
エアコン配管口はエアコンをオプションで付けるか、指示をして作ってもらいます。決して何も無しでついてくるものではありません。
我が家では少々高くなるものの、エアコンは最初から設置するということで、エアコン設置費用を住宅ローンに組み込みました。エアコンを取り付ける場所を指定すれば、それに沿った工事を行いますので、特に気にすることはありませんでした。
エアコンの後付を考えるのであれば、しっかりとエアコン配管口とエアコン用コンセントを近くに設置する指示をしておきましょう。大きめのエアコンであれば200Vコンセントが必要ですので、そちらの指示も忘れずに。
また、間違った指示をすると配管を通しにくくなったりコンセントが位置的に使えない場合も出てくるので注意が必要です。
後々のトラブルを考えると、高くはなるもののオプションでエアコンを付ける方が無難ですね。
床下収納のはずが基礎が丸見えで収納になっていない
標準で施工されるハッチは、ただの床下点検口。
キッチンや洗面所あたりの床にハッチが設置されていると思います。これは床下点検口ということで、基礎部分に下りられるただの穴ですね。
床下収納として使うのであれば、床下点検口にはめる収納ボックス(樹脂製の箱)をはめ入れて使うことになります。オプションで5,000円ほどでしょうか。
営業が床下点検口を床下収納と言ったのであれば、説明が足りない営業が悪いとも言えますが、普通は点検口ということを一度は説明すると思います。
我が家では説明を受けたので、2つある点検口にオプションの収納ボックスを設置して床下収納として使えるようにしました。
現場監督っているのか
居ますがあまり会えません
現場監督は、現場を取り仕切る責任者です。アイダ設計の場合はひとつの現場に居るわけではなく、あちこちの現場を回っています。営業いわく10箇所以上の現場を受け持っているとのことで、アポを取らないと会えない可能性が高いです。もちろんドタキャンされることも十分に考えられます。
基本的に現場では現場監督が居ない中を請け負った大工が地道に建築していってるとのことです。
そんな理由があり、施主によっては現場監督にほとんど会ったことは無いかもしれませんね。うちでは施主検査のときに現場監督と一緒にチェックを行いました。会ったのはその1回だけです。
地鎮祭をやってくれない
営業に頼めば手配してくれましたが、必ずやってくれるかどうかはわかりません。
最近は地鎮祭をやらない施主も多いのか、依頼しなければ地鎮祭を行うことはありません。ひょっとしたら営業から何も言われない可能性もあります。
地鎮祭は家の建築においては結構重要な行事になりますので、ぜひとも行いましょう。アイダ設計からも地鎮祭用のお酒を出してくれます。都合が合えば営業も参加しますよ。
我が家では営業に頼んで手配をしてもらいました。地鎮祭では有名な大山神社の方が行なってくれ、営業も参加してくれました。
納期を守らない
アイダ設計は納期に関してはズボラと思ってOK。遅延損害もありません。
他社では納期が過ぎたらいくらかの遅延損害金が戻ってくるところがあります。一般的な金額は、「請負金額÷2000×遅延日数」になっていて、請負金額3,000万円で50日遅れですと、75万円の返還になります。
しかし、アイダ設計の場合そういう契約がありません。ですので、納期なんて知ったことではありません。
遅延損害金のことを言っても「そんな文言は契約にありません」と言われます。つまり、アイダ設計は納期に関しての責任を取る気はさらさら無いということです。遅延がアイダ設計側の重大なミスが原因だとしても同じです。
うちでは納期通りにできましたが、普通に2階建ての外構たくさんあるものですと、納期通りにはほぼならないと思います。2~3ヶ月は伸びることは当たり前と思ったほうが良いかもしれません。
特に影響があるのは営業の動くスピードです。悪天候での遅れはよっぽど長期でない限りは工期に予備日が組み込まれていますので心配はいりません。
自衛手段としては、施主側が行う必要がある書類の用意や手続きを迅速にすませて、営業に引き継ぐことです。
見積もりがテキトー
値段の変更が出た場合計算のし直しは必要。変なところで値段を勝手に上げられたりするので要注意。
最終見積くらいはしっかり作るかと思うところですが、もともと家の建設自体どんぶり勘定ですので、細かい所を見ていないと無駄なお金を取られることになります。
とは言え、言い値の作業もあったりしますので、そういう意味ではある意味仕方ないかもしれません。ですので、他のハウスメーカーと競合させる人でしたらある程度防ぐことができるかもしれません。
とは言え、追加工事が発生したら取られることになりますので、できるだけ見積もりはしっかりとチェックしておきましょう。予想外の出費は痛いものです。
最初の方で必要経費などを組み込んで見積もりを作ってもらえば、変な見積もりにはなりにくくなります。
最初の見積もりがベースでその見積もりを変更して加減算していく形の進め方ですので、きちんと計算をして内容は確認したほうが良いですよ。変わるはずがない金額が変わることもありますので。
見積もりを作るのは営業の腕と思惑ですので、十分気をつけておきましょう。
最後に
ネットなどで出ている評判について、自分の経験上の感想をつけてみました。
それぞれ良かったり駄目だったりというのはあるかもしれませんが、一つの例として参考にして頂けたらと思います。
営業に当たり外れはあります。外れを引いた場合は運が悪いのでがんばって。