注文住宅を建てる際に、ひそかにトラブルが出そうなのが洗濯機です。大抵は家の中に置くのですが、洗濯機を購入したけれど置けないということが起こりがちです。
いくつかのポイントの中で一番気を付けるのが、排水口を清掃しやすい状態にすることだと私は思います。
注文住宅を建てて後悔する前に、洗濯機に関して注意できる点を忘れないように考えておきましょう。
注文住宅設計における洗濯機関連の考える点
注文住宅を建てたあとで思った、洗濯機を設置するために考えておいたほうが良い点のまとめです。
- 洗濯機を決める
- 置き場所を決める
- 動線を考える
- 排水口の位置を考える
おおむねこのようになります。
洗濯機を決める
設置する洗濯機のサイズはかなり重要です。通常のドアでは60cmくらいの大きさが目安となります。80cmクラスやそれ以上の洗濯機はまずドアを通らないので購入できません。
特にドアの仕様を変えないのであれば、洗濯機のサイズは重要です。そのサイズの範囲でより良い洗濯機を選ぶことになります。
最近の洗濯機は幅か奥行きが60cmクラスが多いので通常は大丈夫ですが、まれに大きいのがあるので注意です。
置き場所を決める
洗濯機の置き場所は、脱衣所(洗面所)や物干しのそばに置くのが使い勝手が良いです。
一般的には半間のスペース(概ね90cm四方)を洗濯機スペースとして確保するので、結構自由はききます。
作りたい家のアイデアの中で位置を決めてみましょう。
洗濯機を運ぶ動線を考える
洗濯機の設置は、家の入口(搬入口)から設置位置まで洗濯機が運べるスペースがあることが必須です。
これも最近はあまりないのですが、たまに階段で運べない設計もあるようなので、注意は必要です。
事前にドアはどのくらいの隙間があるのか(実測値)を担当に聞くのもよいと思います。
排水口の位置を考える
洗濯機を置いたときに、排水口がどこにあるかで設置方法が変わります。
洗濯機を置くとその下に排水口が来る場合、いわゆるゲタを入れてホースのスペースを確保する必要があります。
ゲタをかましたくないのであれば、洗濯機を置く場所のほかにものを置く場所などの余裕スペースを作ってそこに排水口を作るなどの対策は必要かもしれません。
また、排水口が洗濯機の真下ですとメンテナンスに難が出るので、できれば真下ではなく洗濯機を置いたままでも排水口の掃除ができるくらいにしたほうが良いです(経験談)。
洗濯機を簡単に移動できる方ならよいのですが、かなりの重量物を動かすにはだれもができるとは限りません。
注文住宅設計における洗濯機関連の考える点のまとめ
ポイントとしては、
- 洗濯機置き場まで洗濯機を運んで設置できるスペースがある
- 排水口を掃除できる位置や状態にしておく(重要)
となります。
設置できないのは論外となりますし、排水口のつまりは数か月~数年で起こります。排水口のつまりは簡単に掃除できますが、自力で排水口の掃除できない状態ですとプロに頼むことになって出費がかさみます。
設計段階で解決できるのであれば、トラブル回避のためにも洗濯機置き場に関してはお任せではなく納得できるようにすることをお勧めします。