アイダ設計の平屋を建てて半年以上経ちました。
平屋でそんなに大きくはない家ですが、結構気に入って毎日過ごしています。初めての平屋は不便かどうか少々気にはしていましたが、慣れてくると大して気になる所はありません。
階段が無いので足に負担がかからないので楽なのと、物を少なくしないと家の中がごちゃごちゃになりかねないので注意と工夫が必要です。
そんなアイダ設計で建てた平屋に住んでいる感想を書いておきたいと思います。
アイダ設計の平屋に住んで半年経過したらどんな感じか
半年経って、不便な点や悪い点が見つかるかと思えば、慣れてしまったせいもあるのか際立って不便な点などはありません。
強風が吹いても家が揺れることも無く、地震が起きても家が歪む感じもありません。やはり躯体はよく出来ていて、ちょっとの地震や強風などには負けない家になっています。もちろん、平屋だから柱にあまり大きな力がかかりづらいというのもあります。
その他、ちょっと気になる所は、床が一部きしむ音がすることと、建具の部品が異音を発生するようになってきていることくらいです。
さすがに半年で床がきしんだり、クローゼットを開閉する度に異音がするのはあまり気分が良いものではありません。
大きな不具合がないからこそ、細かい部品の異音などが気になってくるのです。
このあたりは、材料の質やクローゼットを開ける頻度にもよるのでなんとも言えませんが、すこし手入れをすればなんとかなるかな、と思います。
暑さ寒さについて
暑さ寒さはエアコン次第ですが、結構快適に過ごせています。
特に夏場は快適に過ごせて、家にずっといるとテレビで今年最高の暑さと言われても、「へ~。そうなんだ」くらいの反応にしかならなかったくらいです。
冬場は窓からの冷気が結構来ますので、場所によってはかなり温度が下がってしまうときがあります。特に洗面所やトイレ、風呂場は温度が下がりがちですので、ヒートショックに気をつけなければなりません。
通常仕様の第3種換気なので、空気はトイレや浴室へ空気が流れていきます。部屋から流れていく暖気よりはトイレや洗面所の窓からの冷気のほうが強いので温度が上がらず、トイレや風呂場などに行くときは、寒暖差に注意が必要かもしれません。
窓、サッシについて
ペアガラスの効果が高いというのもあるでしょう。ガラス面に結露することはあまりありません。冷気も暖気も結構防いでくれていると感じます。とは言え、サッシ部分は金属製でしたので、そちらはそこそこ結露はしていますし、すきまから空気は流れてきています。
カーテンを引いて防がなければ、ちょっと部屋の温度に影響が出るかもしれません。エコガラスでも限度はあるということですね。ただ、自分が建てたときのサッシは廃盤になっているので、現在のサッシが樹脂製になっていれば嬉しい仕様変更になります。
床について
床は全面フローリングにしています。断熱効果は結構あるので、極端に冷たいとか暑いということはありません。あるきまわっても床板は結構しっかりしているようで、不安になるようなところもありません。
細かいことを言えば、床暖房やカーペットなど床からの冷気を防ぐ手段がないと、フローリング自体の断熱にも限度があるので冷気はある程度伝わってきます。我が家はレイアウトがシンプルなので、床下換気が良好なのかも知れません。
基礎パッキン工法ですので、床下は基本的に空気が流れているので、熱を奪いやすいということになります。構造上仕方ないところもあるので、冬場の床は少々寒さ対策を考えたほうがよいと思います。
扉
扉をドアではなく引き戸に設定したのですが、引き戸自体の仕様は特に指定していませんでした。
ある意味標準仕様となる引き戸は結構重たいので、高齢者などの力があまり入らない人では開けるのが大変かもしれません。
しかもレールがあるので、ゴミもたまりやすく、つまづく可能性があります。
高齢者も住む平屋であれば、ブラーボスタンダードではなく、楽々ご長寿さんなどの高齢者仕様の家を建てることをおすすめします。
キッチン
キッチンの使い勝手は、良くも悪くも標準的かと思います。
有名メーカーのキッチンですので、モノが悪いということではありません。ただ、ハウスメーカー用の安価なセットだったりしますので、最低限の装備しかないと思ってください。
仕様をきっちりと確認して、コンロの口数、シンクの位置、作業台の広さなど、最初の設定を間違えないようにしましょう。
我が家では、オプションでIHクッキングヒーターにしてあるので、火事になりにくいですし、火力も高いので特に不便はありません。
そして後ほど伸びる蛇口に交換したので、最初にオプションとしてあれば変えても良いかも知れません。
洗面台
洗面台は比較的廉価なものであるのか、鏡裏の収納が薄くて使いにくいので、個人的には合いませんでした。
ですが、普通の家庭ではあまり気にならないかもしれませんので、実際はそれぞれの好みかもしれません。
水栓はホース収納型にしたのですが、ちょっと何かを洗ったりするとき伸ばせるのは結構役立つ感じがします。必須ではないですがあると便利なオプションです。
浴室
エコ型浴槽を選びましたが、特に不便はありません。段差がある分使う湯量が減るのでエコということですね。
シャワーは標準ヘッドがちょっと使いにくいので、ホームセンターでスイッチ付きのシャワーヘッドを購入して交換しました。シャワーヘッドは使い勝手に大きく影響しますので、自前で交換をおすすめします。
洗い場の水はけも悪くないですし、浴室乾燥や換気を行えばカビもそうそう生えません。
これがすごいということもありませんが、困ることも無いと思います。
トイレ
トイレは2つ付けました。
INAX廉価タイプのECO5洋式トイレですが、やはり使用する水は少ないです。アイダ設計では標準でシャワートイレ付きになっていたのですが、良いバランスのセットだと思います。
あとは、2個口トイレットペーパーホルダーが標準装備。タオル掛けはついてませんので、我が家では新たに購入してつけました。
トイレは安くて良いもの、という感じですね。
屋根、外装
特に問題はありません。サイディング(壁材)も白い色にしていますが、汚れがでているわけでもないので、汚れが落ちやすいというのは嘘ではないかもしれません。もちろん何十年もそれが続くのではないと思いますので、そこは覚悟しておきましょう。
屋根も今のところ雨漏りもなく問題はありません。
まとめ
住んで半年で不具合がでるのも問題ですが、アイダ設計の家は安いなりという話もありまして感想を書いてみました。
これから家を建てる人であれば、第3種換気よりは第1種換気のほうが良いかなと思うところと、冬場での床の冷たさ対策は必要だと思います。
その上で、そこそこの性能のエアコンを使っておけば結構快適に過ごせると思います。
床や建具の色は、室内がかなり明るくなるので、個人的には白にして正解だと思いますし、おすすめしたいと思います。